市販のベーコンは添加物が多く、特に色をきれいに保つための亜硝酸ナトリウムは発がん性のリスクも指摘されていますが、大抵の肉加工品に使用されています。また、案外砂糖も多く使われるので、低糖質でヘルシーなベーコンを食べたいという場合には、自家製が一番です。キッチンで簡単にスモークしているので、本格的なベーコンとは違いますが、十分おいしく食べられます。
自家製ベーコン
<材料>
豚バラ肉かたまり 400gくらい
水 大さじ1(15cc)
塩(肉と水15gを足した重量の2.5%) 10g(400gの場合)
スモークチチップ 一つかみ
作り方
1. ポリ袋に水と塩を入れてよく振って溶かし、そこへ豚バラ肉を入れる。
2. 空気をよく抜いて袋の口を縛り、そのまま5~7日くらい冷蔵庫で寝かせる。
3. 大きな鍋に湯を沸かし、そこへ袋ごと豚バラ肉を入れ浮かないように落し蓋などで重しをして30分ほどゆでる。
4. 豚バラ肉を袋から出し、水気をよく拭く。
5. 燻製用に用意した鍋にアルミホイルを敷き、その上にチップをばら撒く。その上にくしゃくしゃにしたアルミホイルを置き、そこへ足付の金網を置いてコンロの火をつける。
6. チップから煙が出始めたら金網の上に豚バラ肉を乗せ、蓋をして30分ほどスモークする。
7. 好みの色がついたら出来上がり。
2.5%は私の好みの塩分濃度で、それほど薄くも濃くもない感じです。冷蔵庫に入れておく時間がかかりますが、塩分を入れるために必要です。
最初は、チップの上にホイルを乗せませんでしたが、肉の油が落ちて上手く煙が出なくなるのでやっています。くしゃくしゃにしておかないと空気が通りにくくなるので必須です。
以前は、普段の料理にはあまり使用しない小さな無水鍋(一番下の4枚の写真)を使っていたのですが、鉄製の両手中華鍋を手に入れたので、それに合わせた蓋を購入して使うようにしました。無水鍋が小さくて肉の厚みや長さの制限が大きかったのですが、かなり余裕が出来ましたし、網も燻製用の網にしたので、以前の折り畳み式の網のように十字に上からアルミホイルを抑えつけることがなくなり、チップの煙がよく出るようになりました。収納に少し場所を取りますが、こちらの方がかなり出来が良いです。
そして何よりも重宝なのが「ちいさな焼き台」という過熱防止センサー付きコンロ対応の補助五徳です。
セラミック製で割れやすいので扱いに注意が必要ですが、これのおかげでセンサー付きコンロでもずっと加熱し続けられるようになりました。中央の穴に水を入れてセンサーに直接なべ底が当たらず、温度を下げられるために消火せず使用出来るのですが、ベーコンを燻す20~30分間なら水がもつので継続加熱出来るようになりました。タイマー付きのコンロでも消火してしまうので、結構大変だったのですが、これのおかげでかなり楽になりました。